民進党山梨県連女性局は2日、「甲斐の国きらきらウーマン2017(KKW2017)」と名付けた女性政治スクールの第2回勉強会を甲府市内で開いた。初回よりも受講生が倍増する中、「議会の仕組みについて知ろう」と題し、スクール長の小野鈴枝山梨市議会議長、同顧問の保坂多枝子北杜市議会副議長、滝川美幸甲斐市議の3人がそれぞれの経験に基づいて「議員になるまでの経緯」「それぞれが所属する議会の仕組み等」をレクチャーした。
小野議員は、「議会が男性社会であり女性がいまだに少数派である中、多くの女性にとって容易に門戸を叩けるような世界ではないことが課題として挙げられる一方で、DVの相談や子育てなど『女性』だからこそ解決できる側面もある、それが議員活動を続けてこられた原動力でもある」と語った。保坂議員は、「里帰り出産を望む女性のためにも、市内の病院に初めて産婦人科の設置にこぎつけた。相手が男性議員では相談しづらいことも、同じ女性の目線に立つことで地域の声に向き合っていける」と話した。滝川議員は「市への要望をどうすれば実現しやすいか」を説明。それぞれ自身の経験を踏まえた話をした。
意見交換の場では、来賓として出席した宮沢ゆか参院議員、中島克仁衆院議員、山田七穂県議も国政、県政、市町村政のシステムの違いに関し具体的に説明し、陳情・請願を受けた後の対応のポイントなどについて受講生らは熱心にメモを取っていた。
この日が初参加の女性は、「政治とは無縁で場違いだと思ったが、大変勉強になった。子どもの食に関し興味があり、子ども食堂などがあっても食が満たされない子どもがたくさんいる。女性だからこそ分かる立場で、今後の活動につなげていきたい」と話す。受講生らは、近く県・市町村議会を傍聴して感想や課題などをレポートにまとめ、12月の成果発表会で報告する予定。